1994年、アフリカの小国ルワンダでジェノサイド(大虐殺)があったことをあなたは知っていますか?
当時、ルワンダで何があったのか。そして今日まで、ルワンダの人々はどんな道を歩んできたのか。
大虐殺から30年という節目を迎える2024年。今日までずっとルワンダに関わり続けてきた小峯茂嗣ARC事務局長が語ります。
この機会に、あなたもルワンダに触れてみませんか。
◇スピーカー◇
小峯茂嗣 ARC事務局長
1994年、ルワンダ内戦とジェノサイドの発生を契機に発足したARCに参画。
1997年からARC事務局長。以来、ルワンダでのプロジェクトの企画、実施に携わる。
90年代から現在までルワンダにかかわり、紛争後の混沌から現在の発展ぶりのプロセスを知る数少ない日本人の一人である。
桃山学院大学講師として国際関係論を教えつつ、大学生をルワンダに引率指導するプログラムも担当する。
◆各回のテーマ
第一回 2024年3月21日(木)20時〜21時30分
『そもそも「ツチ」と「フツ」ってなんだったの?ーなぜ人は人を「分け隔てる」のか?』
30年前のルワンダで起こったジェノサイドは、「フツ族」と「ツチ族」の間の「民族紛争」と報道されてきました。
しかし、そもそもなぜルワンダの人々は2つの「民族」に分けられてしまったのか。
そして、なぜ同じ国に暮らしていた人々が憎しみ合うことになってしまったのか。
人々を、「分け隔てる」ことにどんな闇が隠されていたのか。
30年間、ルワンダにかかわってきた小峯茂嗣ARC事務局長が、現代の世界にも通ずる「分断」の真相に迫ります。
第二回 2024年3月24日(日)20時〜21時30分
『見捨てられる「ポスト悲劇」ーテレビに出なければもう「オワコン」なのか?』
日々、テレビや新聞に取り上げられる世界のニュース。
みなさんも、イスラエル・パレスチナ情勢やウクライナ情勢のニュースは記憶に新しいのではないでしょうか。
かつて、30年前にルワンダで起こったジェノサイドも同じように大きくメディアに取り上げられ、小さなルワンダという国で起きたことが一気に世界中に広がりました。
しかし、次第に他のニュースにかき消され、見捨てられていくルワンダ。
世間から忘れ去られた30年間、ルワンダに起きていたことは何だったのか。
国際報道のあり方と、世界が見捨ててきたルワンダと向き合ってきた小峯茂嗣ARC事務局長が語ります。
第三回 2024年3月25日(月)20時〜21時30分
『憎しみあった人たちは「和解」できる?―傷ついた被害者と悔いる罪人が協働することでわかりあう』
30年前のルワンダで起きたジェノサイドでは、当時の人口の1割の80万人以上が犠牲になったと言われています。
ジェノサイド後に新政府が掲げた新たな国造りの課題の一つが、国民が「和解」することでした。
しかし「隣人に大切な家族を殺された」― そんな悲惨な出来事が残した「憎しみ」は、人々を長い間苦しめてきました。
憎しみに心を歪められ対立した人々が、再び手を取り合うことはできるのか。
ARCが取り組んできた、「和解」へと歩みを進めたルワンダの軌跡をお伝えします。
第四回 2024年3月31日(日)20時〜21時30分
『ARCの支援を受けた戦災孤児たちが次世代のために動いている―教育機会を支援するの大切さ』
ルワンダのジェノサイド時に大切な家族を失ったたくさんの子どもたちがいます。ARCはそのような子どもたちへの教育支援を通じて、ルワンダの子どもたちの未来を創るサポートを行ってきました。
二度と悲劇を繰り返さないために。民族の壁を越えて手を取り合って進むために。
それから30年― ARCが見てきた子どもたちのその後のストーリーをお伝えいたします。