ウガンダ北部紛争

1980 年代から続いていたウガンダ政府と反政府勢力「神の抵抗軍(LRA)」との内戦。ウガンダ北部グルはLRA による戦争被害を受けてきた地域で、LRA は子どもを誘拐し「子ども兵士」に仕立て上げることで世界的に注目を集めてきました。また長期にわたる内戦は多くの国内避難民を生み出しています。2005 年7 月には国際刑事裁判所(ICC)はLRA 幹部5 人に逮捕状を発するなど、国際司法が一国の内戦の解決に貢献できるかどうかを試す事例ともなっております。2006 年8月、ウガンダ政府とLRAとの間で和平交渉が進められ、同月26 日には停戦合意が結ばれ、LRA によって引き起こされた事件は減少しました。しかしその後も散発的な虐殺、拉致事件も続いていました。



元・子ども兵士リハビリ施設支援活動(終了)

ARC の「ストップ子ども兵士アクション」キャンペーンではこの度、公益信託アフリカ支援基金の助成や、学生団体「Piece×Peace Festa」の寄付を受けて、2007年9 月から10 月にかけてスタッフをグルに派遣し、元・子ども兵士の支援施設や内戦で被害を受けた住民に対する医療品支援を実施いたしました。この支援活動を通じ、内戦を経たウガンダ北部の状況や、子ども兵士の社会復帰の原状と課題についての調査も行っていきたいと思っております。 (2007年8月)

 


ウガンダ・グルの子ども兵士リハビリ施設への医療物資支援活動


ウガンダの新聞で紹介されたARCの活動